ファイル入出力
C 言語のプログラムでは、ファイルの作成や読み込み、書き込みを行うことができます。ファイルを書き込むことで、プログラムの実行結果を保存したり、ファイルからデータを読み込んで処理を行うことができます。
ファイルの読み込み
ファイルの読み込みには、fopen
関数を使用します。fopen
関数は、ファイルを開いてファイルポインタを返します。第一引数にファイル名、第二引数にファイルのモードを指定します。モードには、読み込みモード "r"
、書き込みモード "w"
、追記モード "a"
などがあります。ファイルポインタは、ファイルの読み書き位置を管理するための構造体です。ファイルポインタから、文字列を読み込むためには fscanf
関数を使用します。以下に、ファイルを読み込むプログラムの例を示します。
#include <stdio.h>
int main()
{
FILE *fp;
char str[256];
fp = fopen("input.txt", "r");
fscanf(fp, "%s", str);
printf("%s\n", str);
fclose(fp);
}
実行する前に、input.txt
というファイルを作成し、適当な文字列を書き込んでおいてください。プログラムを実行すると、ファイルから読み込んだ文字列が表示されます。
例として、input.txt
に以下の文字列を書き込んだ場合、プログラムの実行結果は以下のようになります。
Hello,TUAT!
Hello,TUAT!
ファイルの書き込み
ファイルの書き込みには、fopen
関数を使用します。fopen
関数は、ファイルを開いてファイルポインタを返します。第一引数にファイル名、第二引数にファイルのモードを指定します。モードには、読み込みモード "r"
、書き込みモード "w"
、追記モード "a"
などがあります。ファイルポインタは、ファイルの読み書き位置を管理するための構造体です。ファイルポインタに、文字列を書き込むためには fprintf
関数を使用します。以下に、ファイルに書き込むプログラムの例を示します。
#include <stdio.h>
int main()
{
FILE *fp;
fp = fopen("output.txt", "w");
fprintf(fp, "Hello,TUAT!\n");
fclose(fp);
}
プログラムを実行すると、output.txt
というファイルが作成され、Hello,TUAT!
という文字列が書き込まれます。
ファイルの追記
ファイルの追記には、fopen
関数を使用します。fopen
関数は、ファイルを開いてファイルポインタを返します。第一引数にファイル名、第二引数にファイルのモードを指定します。モードには、読み込みモード "r"
、書き込みモード "w"
、追記モード "a"
などがあります。ファイルポインタは、ファイルの読み書き位置を管理するための構造体です。ファイルポインタに、文字列を書き込むためには fprintf
関数を使用します。以下に、ファイルに追記するプログラムの例を示します。
#include <stdio.h>
int main()
{
FILE *fp;
fp = fopen("output.txt", "a");
fprintf(fp, "Hello,TUAT!\n");
fclose(fp);
}
プログラムを実行すると、output.txt
というファイルに、Hello,TUAT!
という文字列が追記されます。
ファイルモードが "w"
の場合、ファイルが存在する場合は上書きされます。ファイルモードが "a"
の場合、ファイルが存在する場合は末尾に追記されます。